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父親の視点から考えてみよう

仲良し夫婦が陥る罠

僕たち夫婦は二人生活が長かった
せいもあり、お互いに尊重し合い、
喧嘩もほとんどしない、おしどり
夫婦だと思っていました。

これは付き合ってすぐのカップルや、
新婚のご夫婦にありがちな話ですが、
最初のうちにきっちり話しあったり、
大喧嘩をしておかないと、のちのち
大きな禍根を残すことになります。

今だからこそ笑って話せますが、
僕たちはまさにこの事例の通り、
子供の誕生をきっかけに、夫婦の
間に亀裂が出来てしまったのです。
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まず最初の夫婦喧嘩は、四日間の
出産入院を経て自宅に戻ってきて
すぐの土日だったと思います。

当初、妻の両親の申し出もあり、
彼女は実家で、のんびり一ヶ月
回復してもらう予定でした。

ところが妻は出産前後の不安定な
体調や精神状態もあってか、実家
への里帰りを頑なに拒むために、
やむなく自宅に戻った経緯があり
ました。

里帰りを拒む理由は、男の僕から
すれば取るに足らない些細な内容
でしたし、仕事で平日は終日不在
になることからも、ぎりぎりまで
里帰りを勧めましたが無理でした。


そんな中、迎えた初めての家族三人
生活でしたが予想通り、むしろ想像
以上に過酷な状況になりました。

妻の体調も芳しくなく、そのときは
母乳の出も悪く、かといって哺乳瓶
が嫌いなのか、まったく飲まない娘。

なるべく仕事を早く切り上げようと
努力はしても、妻の望む帰宅時間との
埋めようのないギャップに焦る僕。

家に帰り、不器用ながら出来る限りの
家事を行うも、妻には妻の決まりごと
があるようで、溜息をつきながら僕の
手伝うことを拒否する重苦しい空気。

妻には出産という大仕事に対する
尊敬の念と感謝の気持ちはあるが、
心の中では、

(だから里帰りせえ言うたやろ…)

という声が反芻し、イライラが
募っていく自分。

これらの事象が一気に蓄積され、
マグマとなって噴出した時には
もうすでに手遅れでした。


交際期間を含めても、過去にない
ほど怒鳴り合い、その夜はなかなか
寝つけなかったことを覚えています。

と同時に、これまでの仲良しだった
夫婦の絆が急速に解れていくようで
すごく哀しかったです。

そして何より、僕たち夫婦のもとに
生まれてくれた娘に申し訳ない気持ち
になりました。


長文につき、一旦ここまで。

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