僕は子供の頃、悪いことをすると母親からいつも
「人に迷惑をかけるな!」と、叱られたものです。
反面、父親からは滅多に叱られませんでしたが、
よく云われたのが「人の役に立てよ」でした。
同じような場面で、親が子供も叱る時、我が家は
このように「迷惑をかけるな」と「役に立て」が
相反していましたが、今でも心に残っているのは
父親からの言葉のほうでした。
迷惑をかけない生き方はともすれば、他人との
関わりさえ断ってしまえば実現してしまいます。
その逆に、人の役に立とうと思ったらまず自分が
率先垂範しなければなりませんし、積極的に他人
と会話をしなければ信頼は生まれません。
物事へのアプローチの仕方ひとつで、ここまで
差がでることを実感したのは、社会に出てから
でしたが、今でも考える指標になっています。
僕は自分の娘に対する躾において、可能な限り
人の役に立っているか?を問いかける云い方で
常に考えさせたいと思っています。
hidechichi