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父親の視点から考えてみよう

鶏口となるも牛後となるなかれ

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四字熟語で云う「鶏口牛後」の話です。

小国とはいえ、一国の王として権威を保つほうが
よく、強大国に屈して臣下に成り下がり、後塵を
拝するなという意味ですが、これは人生における
進路選択において、頭に入れておきたい諺です。

シンプルに略せば「牛の尻より鶏冠」ですね。


大抵の人はまず、高校受験において選択を迫られ、
大学や専門学校、そして就職活動という各局面で
自分の夢や希望、目的と能力を鑑みて進路を決断
していくと思います。


そこで必ず考えるのが、現在の自分よりも高い
レベル (無理をしてでも入りたい) を目指すのか、
もしくはレベルを落とし、その集団でトップを
目指すのか、この二択になると思います。


hidechichi.hatenablog.com


僕の場合、高校受験は前述の通り、中学校の成績が
芳しくない中で父親の協力の下、県下では進学校
部類の高校に入ったため、1年生の頃はそのレベル
についていけず、クラスで最下位もざらでした。


ただ人間は不思議なもので、周囲が当然のように
勉強をする環境にいると自然と牽引され、自発的
にその流れに乗れるものです。


成績も少しずつ改善され、大学受験を控える頃には
まずまずのレベルまで達することが出来ましたし、
大学でもサッカーを続けることが出来ました。


いよいよ就職活動となり、大なり小なり様々な企業
の説明会にエントリーする中、ここで初めて当時の
ゼミの先生に「鶏口牛後」について、実例を交えて
教えて頂きました。


そこではっきりと云われたのが、就職というのは
進学とはまったく異なるもので、お金を稼ぐプロ
になるわけだから、企業の大小や知名度だけでは
とても有効な選択肢にはならないということ。


一昔前の大企業だから安泰であるとか、賃金ベース
が高い業界だからという理由だけで選択してしまう
のは危険という、警鐘が鳴らされ始めた頃です。


結果として、僕はこの「鶏口牛後」の教訓どおり、
決して大きくもない、業界の種類としてもニッチ
な部類に属する企業へ就職し、かれこれ15年以上
幸いにも雇用され続けています。


この選択が正解だったかどうかは、まだ道のりは
半ばですから分かりません。ただ、あの時にゼミ
の先生からのアドバイスがなければ、今の自分は
存在していなかったわけですから、それはそれで
何か感慨深いものがあります。

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これは僕個人の意見ですが…


進学という選択においては可能な限り、常に高い
レベルを目指し、多少無理をしてでもその環境に
身をおいて、周囲の友達たちと切磋琢磨すること
をお薦めします。


自分よりも勉強ができる友達からは、学ぶことも
多く、勉強法だけでなく趣味や思考など、様々な
判断材料を与えてくれます。


そこで学んだことを自分の糧として、いざ社会人
としてデビューするにあたり、今度は逆に周囲に
流されることなく、自分の考えをしっかりと表現
できる企業や環境に身をおくべきだと思います。


もちろん、世界的規模を誇る大企業や優れた製品を
生み出す優良企業はたくさん存在しますし、そこで
最初からハイレベルな仕事をバリバリ経験したい人
も大勢いると思います。


ひとつ確実に云えることは、どこの企業に就職した
としても、その規模の大小あれど大抵は同じ問題点
を抱え、それを日夜改善しながら自身の成長の糧に
していくしかないということです。


hidechichi


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