何かひとつの道を極めれば、自然と
他の道 (芸) にも通じていくものだ。
剣豪、宮本武蔵が遺した言葉ですが、剣だけ
でなく、水墨画や工芸品にも造詣が深かった
彼だからこそ云える「名言」ですよね。
でも、この言葉は万人に共通すると思いますし、
ひとつの道を突き詰めていく中、もがき苦しんで
諦めかけた人に、勇気を与える言葉だと思います。
宮本武蔵になれないまでも、自分にとって何か
ひとつ「得意なもの」を見つけ、それを徹底的
に鍛え上げることは、とても貴重な経験です。
勉強にしろ、スポーツにしろ、自分の最も得意な
教科や種目を懸命に伸ばすことで、それがやがて
自信に繋がりますし、自己肯定感にも直結します。
思い起こせば、僕もサッカーを通じて各年代ごと
それなりのポジション争いを経験してきました。
足元の技術が優れていたわけでもなく、俊足だった
わけでもなく、キャプテンシーがあるわけでもない
僕でしたが、チーム内で唯一、左右両足で遜色なく
蹴れることが、たったひとつのストロングポイント
として、サッカーを続けてこれた理由です。
当時の監督からは、とにかく自分の最も得意とする
プレイに磨きをかけて、まずはひとつチームで一番
と云われるストロングポイントを身につけろと指導
されました。そうすれば自然と派生して、他の技術
や頭脳(戦術理解度)も伸びていくという教えです。
これもまさに「一道万芸に通ず」ですね。
育児においても、子供にはまず好きになることを
教えて、そこから得意なことに集中させ、ひとつ
誰にも負けない特技を持たせてやりたいです。
hidechichi