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父親の視点から考えてみよう

年長者に学ぶ不動心

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仕事において、過去に種蒔きをしておいた案件が
ここに来て次々と芽吹き、花が咲き、まさに猫の
手も借りたいほど忙殺される日々を送っています。


そこそこ社会人キャリアを積んできたつもりでも、
契約が決まったり、実際に取引先から喜びの声を
聞けた時は、いくつになっても嬉しいものです。

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新しい契約が決まれば、それに伴って新たな運用
スキームの構築、人員の確保、サポートの見直し
などなど、やるべきことは多岐に渡ります。


契約を締結できた勢いをそのままに、どうしても
浮き立つ心を制御できず、あれやこれやと拙速に
物事を決めてしまうと、後から手痛い運用上の穴
に嵌まったり、強烈なしっぺ返しをくらうことが
ままあります。(過去何度か失敗しています)


そんな時に頼りになるのが、酸いも甘いも経験
している年長者であり、それも経営陣ではなく
現場に近い、いわゆるそのセクションにおける
オブザーバーのような立ち位置の年長者です。
踊る大捜査線で云うと和久さんですね。


組織には大勢の年長者が在籍しますが、現場一筋で
その人を知らない取引先はいないほどに名の知れた
ベテラン社員は、その組織にとっては「宝」です。


まだ入社歴の浅い若手社員からすれば、昔の武勇伝
ばかりする煙たい存在でしょうし、昔と今では仕事
の進め方も運用方法も異なるため、あまり聞く耳を
持たない社員も数多く見受けられます。


ですが、いざトラブルが発生した時、最も頼りに
なるのは「過去の武勇伝を語ってくれる年長者」
に他なりません。


実際、怒涛の如く大口案件が舞い込み、既存事業の
繁忙期に加え、新たに人も物も金も必要な今、僕は
もっぱらこの年長者に様々な相談をしています。


彼らは組織上、年下の上司である僕に対して毎日、
様々な助言や取引先からのコアな情報、人心掌握
の心得まで、手に取るように教えてくれます。


なにより、彼ら年長者は過去の膨大な経験値から、
ちょっとやそっとでは動じない心を持っています。



ビジネスマンのための「平常心」と「不動心」
の鍛え方 (DOBOOKS)


通信手段もない、交通網も今ほど発展していない、
頼る武器は己の勘と人間力のみで、取引先からの
信頼を勝ち得てきたわけですから、僕たち現代の
情報通信世代とは主義主張が異なるのは当然です。


でも彼らこそ、何年経っても「AI」が取って変わる
ことが出来ない「人間の魅力」を持っていて、その
誠意や熱意、人間力を学ぶ機会はどんどん失われて
いることに、僕たちは早く気がつくべきです。


僕はこの1年、本当に困り果てた時、彼ら年長者の
不動心にどれだけ助けられ、気持ちを奮い立たせて
もらったか分かりません。


この貴重な経験は生涯、大切にしたいと思います。


そして日々、彼ら年長者への敬意を忘れずに、
チーム全員で成果を出すことで、わずかでも
恩返しが出来ればと思っています。


hidechichi


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