強風が吹く中、しなやかに、柔軟に風に身を
まかせつつ、折れることなく立ち続ける雑草。
見た目は立派で華やかなのに、強風の圧力に
屈して根本からポッキリ折れてしまう巨木。
どちらが優れているかを的確に表現した
中国古典、後漢書に記された名言ですね。
今回のコロナ禍がきっかけとなり、より一層
疾風(コロナ)に対して、丈夫な草か否かが
はっきりと分かる世の中になりました。
マスメディアを中心に、今は補償!補償!の
大合唱ですが、あえて厳しい見方をするなら、
その経営者のリスクマネジメントについては
不問でいいのか?という事。
個人事業主であれ、企業経営者であれ、突然
の疾風が来ても、耐えうるだけの利益剰余金
はどれだけあったのか?
財務管理をきちんと行い、常日頃から固定費
の削減に努めていたのか?
経営課題から目を逸らし、国や自治体からの
補償を「当然の権利」のように主張するのは
いささか疑問に思います。
残念な事ですが、今後は更にリスクヘッジが
乏しい企業は淘汰され、財務管理が出来ない
経営者の下で働く従業員たちは、いつまでも
解雇の危機に怯える状況が続くと思います。
現在三歳の娘が就職する頃には、今の常識は
非常識となり、テクノロジーも更に進化して
より生産性が求められる時代になるでしょう。
だからこそ、無知のまま社会に放り出されて
低賃金労働を強いられ、挙句に僅か二ヶ月で
倒産の危機を迎えるような経営をしている所
に、大事な子供を預けるわけにはいきません。
そのためにも、僕たち現役世代がこの疾風を
耐え抜き、子供たちの道しるべとならないと
いけません。
今からでも遅くはありません。
柔軟に、しなやかに、業界や職種に固執せず
しぶとく生き抜く知恵を、学び続けましょう。
hidechichi