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父親の視点から考えてみよう

目には目を、歯には歯を。

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云わずと知れたハンムラビ法典の一節です。


現代では一部で拡大解釈され「やりかえす」代名詞
のような意味に捉えられていますが、正確には過度
な報復を抑止し、同等の懲罰にとどめることにより
報復合戦の防止をすることが主目的です。


法典の文末には、

強者が弱者を虐げないように。
正義が孤児と寡婦とに授けられるように。

とあり、あらゆる弱者が不幸とならないように
定めた法であることを理解しなければなりません。


そのことを踏まえた上で、先日報道された滋賀県
大津市の中学生が同級生からのイジメにより自殺
した事件の裁判ついて、触れてみたいと思います。


この事件は2011年10月11日、同級生3人による
壮絶なイジメにより自殺した男子生徒の遺族が、
同級生とその保護者、大津市を相手に損害賠償
を求めたもので、現在もまだ民事係争中です。


度重なる暴行、金銭要求、さらには蜂の死骸を口に
含むよう強要されたりと、数えきれないほどの悪行
が、全校生徒を対象にしたアンケートで次々と発覚
したわけですが、加害者は「イジメの認識はない」
と法廷でも悪びれることなく述べたとの事。


さらに驚くべきことに、加害者生徒の保護者である
父親までもが「被害者を思っての暴力」などと発言
したことは、もはや常軌を逸しています。


僕はこの事件、そしてこの裁判における加害者親子
の発言を知った時、この時こそ「ハンムラビ法典
の必要性を感じたことはありません。


古代の歴史ロマン4 ハンムラビ法典「目には目を歯には歯を」含む282条の世界最古の法典


僕は加害者生徒に聞いてみたい。

もし自分が毎日暴行され、金銭を要求され、蜂の
死骸を食べさせられそうになっても、これはイジメ
ではない!僕のことを思ってやってくれたんです!
と云えるのか?


そして加害者生徒の保護者にも聞きたい。

自分の息子が毎日暴行され、金銭を要求され、蜂の
死骸を食べさせられそうになっても、うちの息子は
イジメられていません!と云えるのか?


人の子の親ならば、子供に躾をするのは当然です。

そして大人なら、

人にやられて嫌なことは、人にしてはいけない

ことぐらい分かっているはずです。


僕も将来、自分の娘が同じようなイジメを受け、
このような結末となってしまった場合、正気を
保っていられる自信はありません。


このような悲しい結末を迎えない、増やさない
ためにも、この裁判で徹底的な全容解明、法の
裁きを受けさせるべきだと思います。


hidechichi


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