前記事からの続きです。
夫婦喧嘩慣れ?していない二人
だけに、モヤモヤとした一夜が
明けてからも、どこかギクシャク
していたのを覚えています。
妻は出産という大仕事を終えた
ばかりの身体だし、いくら自ら
里帰りを拒んだとはいえ、それを
蒸し返すのはあまりにも幼稚だと
改めて考えなおして、翌朝僕から
謝りました。
この時の喧嘩はそれで済みましたが、
それからというもの、妻は子供をあやす
際、ある言葉を発するようになりました。
「ごめんね、離婚したらごめんね」と。
オムツを手早く代えられない時、
母乳の出が悪い時、誤ってどこか
ぶつけてしまった時、などなど…。
たしかに結婚して四年間、喧嘩という
喧嘩もなく、おしどり夫婦の模範!?
を自負していた二人が、娘の誕生という
環境の変化に適応できず、本当に些細な
ことから亀裂が生じてしまったのです。
おしどり夫婦があっという間に
離婚の危機を迎える…。
ジェットコースターのような展開に、
あの時の僕は正直、精神的にかなり
参っていたのは言うまでもありません。
hidechichi