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父親の視点から考えてみよう

正直者が馬鹿を見てはいけない

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僕は昔から不器用で、一人っ子だったことも
手伝って、人と争ったり競争することが苦手
な少年でした。


兄弟がいないので、玩具を巡って喧嘩したり、
先を争ってお菓子をむさぼることもしません。
※今でも食べるのは遅いです。


そんな僕を心配して、母は早くから集団生活に
順応させようと、習い事や親戚行事は積極的に
参加させ、そのおかげでたくさんの友達や趣味
が出来ました。


ただ、そんな環境に身を置いていても
肝心なところでつい譲ってしまったり、
遅刻する友達をいつまでも待ってたり、

のんびり屋でマイペースだった僕は、
友達よりいつも少しだけ遅れて動く、
そんな子供でした。


当時の習い事は、サッカーにピアノ、英会話、
書道にスイミングと、無駄に多忙な小学生で、
それだけ母は期待をかけていたんでしょう。


ところが、競争心が乏しい僕はどの習い事でも
指導者から好かれることはありませんでした。


サッカーでは球際の競り合いになると譲るし、
ピアノや英会話では、当時一緒に通っていた
幼なじみの女の子に、先に合格した課題曲や
テストを見せて練習を付き合ったり…。


そんな僕を、当時の指導者たちは一様に、

「やる気ないなら帰れ」とか「明日から来るな」

と怒鳴ってきたことは、一度ではありません。

確かに育成熱心なクラブでしたし、地域では
それなりに名の知れた名門だったと思います。


この時の僕は、子供ながらにすごく悲しくて、
家に帰る途中、こっそり泣いたりもしました。

もちろん高い月謝を親が払っていますから、
ノコノコ途中で帰るわけにも行きません。

本当は嫌で嫌で仕方なかった習い事でしたが、
我慢して通ったことは今でも忘れません。


僕自身は精一杯やっているつもりでしたし、
課題をクリアできない友達に付き合って一緒
に練習をしただけで、決してサボっていた訳
ではないんです。ただ自分の気持ちに正直に
練習をしたり友達を助けたかっただけです。


昔は今よりも、「できるか」「できないか」の
区別がはっきりしていて、できない子供に容赦
なく根性論を振りかざしていた時代です。

ですから、正直な気持ちで取り組んだ習い事
であっても、大人に本質をねじまげられて、
辞めていった子供たちは少なくありません。
※僕は悔しいので卒業まで辞めませんでしたが。


こんな苦い経験があって、社会人になった
今でも「正直者が馬鹿を見てはいけない!」
と常日頃から考えていますし、

もしもそんな理不尽な仕打ちを受けている
人がいたら、絶対に味方になるつもりです。


そして自分の娘には、正直に生きてほしいし、
そのためにも理不尽な力に屈しない強い精神
を宿して、社会の荒波を乗り越えてほしいと
心から願っています。

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ちなみに。

僕の妻は四人兄妹の真ん中なので、
そのへんの逞しさはピカイチです。


焼肉に行くと、目を血走らせながら
ミディアムレアで素早く食べますし、

ポテトチップスなんて、僕が四枚五枚
食べてる間に全部なくなっています(笑)


さすが兄妹たちと日々、喧嘩をしながら
争奪戦を繰り広げていただけに、娘には
是非、この逞しさを受け継いで貰いたい
と切に願っています★


hidechichi


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