子供にとって母親は、いつでも戻ることが可能
な母艦であり、これ以上の安心を得られる場所
はありません。そこに議論の余地はありません。
では、子供にとって父親とは何なのか?
ひと昔前の「威厳」や「畏怖」というイメージは
消え去り、亭主関白などという言葉も時代錯誤と
化している昨今、子供が希求する父親像とは一体
何なのでしょうか。
女性の社会進出、男性の育児参加が共に当たり前に
なった現在、母体という絶対的な繋がりを持たない
父親たちは、どのように存在感を高め、子供の教育
において欠かすことのできない存在となり得るか…
そのためにはやはり、父親が父親たる自覚を持ち、
家族全員から尊敬され、子供たちからはお父さん
のようになりたい!と思って貰えるよう、常日頃
から模範となる努力をしなければなりません。
夫婦喧嘩で妻から罵られ、子供から臭いと云われ、
休日はゴロゴロし、平日は残業続きで会話もない…
こんな状態では、父親としての役割はおろか、
家庭内の存在も危うくなってしまいますよね。
ですので僕は「尊敬されたい」とあえて渇望する
ことで、そのためには何をすべきか?を自問自答
しながら、公私共に最善を尽くしたいと思います。
僕が現在やっている仕事は、子供に胸をはって
伝えることができるのか?とか、社会の仕組み、
生きていくために必要な術とか、いつでも家庭
では「先生」でありたいと思っています。
もちろん、加齢による老いには抗えないまでも、
常に清潔感を保つ努力をし、妻からも子供からも
一緒に外出して恥ずかしくない体裁を整えるのも
父親の使命だと思います。
父親には絶対的な拠り所がありません。
ですので、母親よりも「更に高い意識」で育児に
向き合わなければ、あっという間に子供たちから
忘れ去られ、「お父さんは何もしてくれなかった」
というレッテルを貼られてしまいます。
そうならないよう、心も体も常に若々しく、
いつでも尊敬される父親像を目指したいと
思っています。
hidechichi