可愛い我が子が、おぼつかない足どりで一生懸命
近づいてくると、つい手を貸してしまいませんか?
転ばないように手をそえたり、
ちょっとの段差で抱き抱えたり、
娘と接する機会がどうしても週末に限られている
僕は、率先して「転ばぬ杖」を担ってしまいます。
ところが、毎日ほとんどの時間を娘と共に過ごして
いる妻の場合、「ここまでなら大丈夫」という娘の
限界値を知っているんですよね。
僕「うわ!テーブルにのぼってるよ!」
妻「あーそうそう、昨日から急にね~」
僕「母ちゃん!ソファから落ちそうだ!」
妻「大丈夫。勝手に自分で降りるから~」
毎週末こんな感じです。
休日を迎えるたび、僕はひとりハラハラしたり、
娘の突拍子のない行動に驚いたりしていますが、
妻は至って平然としています。
人間「失敗から学ぶ」ことで大きく成長しますが、
娘を見ていると、すでに学び始めているようです。
転んだ場所、落下した場所、びっくりしたもの、
それらすべてを覚えていて、気がつけば器用に
迂回したり、落ちないように恐る恐るお尻から
スルスルと滑りながら降りたり…。
こんな姿を見せられると「失敗」をする
ことが、いかに大切なことか分かります。
裏を返せば「僕が手助けする」ことで、娘の
学習する機会を奪っていたのかもしれません。
危険なことを止めさせることは、親の責務ですし、
時には本人のためにも叱らなければなりません。
でも、それ以外のことは手助けしたい気持ちを
グッと堪えて、なるべく見守っていきたいです。
hidechichi