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父親の視点から考えてみよう

伏すこと久しきは飛ぶこと必ず高し

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中国古典、菜根譚(さいこんたん)の一節です。


長い間、我慢を重ねて力を蓄えていた鳥は、
いざ飛び立てば必ず高く舞い上がるだろう。


僕は仕事で困難を強いられた時、この教訓を
思い返して逆風を耐え凌ぎ、結果として幾度
となく盛り返すことができました。


逆境に負けない力をつける! こども菜根譚 [ 齋藤 孝 ]

教育のあり方も多様化が進み、何がなんでも
学校に行かなくても、コミュニケーションが
取れなくても、ひと昔前に比べて世間の理解
も広まり、子供の成長に合わせた教育方針が
確立されてきているように感じます。


僕自身、こうした個々の人間力を形成する指導
方針には賛成ですが、危惧する面もあります。


それは、親なり周囲があらゆる障壁を取り除き
続けることにより、本人がいずれ社会人となり
独立した時も、「親や周囲の他人を頼る癖」が
抜けないのではないか… という点です。


学校という環境であれば、親や先生が手を貸し
少し休むことも、話し合うことも許されます。
いえ、むしろ多いに話し合うべきです。


しかし社会に出ればどうでしょう。


給料という対価を貰っている以上は、その対価に
見合う働きを見せ、成果を挙げる義務があります。


社会は理不尽なこと、学生時代では考えられない
ような精神の負荷が、次々と襲いかかってきます。


今までストレスを払いのけてくれた
親や先生や友達は、もういません。


無理をしなくていいんだよ
学校だけがすべてじゃないよ

こうした教育を否定しているわけでありません。
ただ、その子の生涯において将来を考えるなら、
絶対にどこかで打ち止める勇気が必要です。


以前に書きましたが、僕も数々の習い事をして、
当時の大人の理不尽な考え方に泣いた一人です。


でも自分から辞めることはしませんでした。


今と違い「途中で逃げ出すことは悪だ!」
とする風潮だったから、かもしれません。


ただ、やっぱり「悔しい」思いが強かったんです。

hidechichi.hatenablog.com

悔しい、絶対に負けたくない、見返してやる、
この精神力はやがて必ず役立つ時が来ます。

その機会を親として奪うわけにはいきません。


もしかすると、僕の娘だって学校に行きたくない
とか、あの先生が嫌だ、イジメられた、と様々な
問題が起こるかもしれません。そして話し合って
休学したり、転校だってするかもしれません。


ですが、どこかのタイミングで必ず、
障壁を取り除く行為は終わりにします。


そして、その時は「本」を読ませます。

僕自身、本に学び、本に助けられた半生なので
必ずどこかにヒントがありますし、精神を安定
させてくれる要素が詰まっていると思います。


hidechichi


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