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父親の視点から考えてみよう

徳は才の主、才は徳の奴なり。

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中国古典、菜根譚の一節です。

人間の必要な能力には「人徳」と「才能」があり、
共に備わっていれば魅力的な人物となりましょうが
そう簡単に身につくものではありませんよね。


では、「人徳」と「才能」を比較して、どちらが
大切かといえば「人徳」である、という教えです。


逆境に負けない力をつける!こども菜根譚 齋藤 孝

菜根譚ではとりわけ「人徳」を優先順位の上位に
置く傾向があり、素晴らしい才能に恵まれた人物
であっても、人徳に欠ける人間は信用におけない
と厳しく断罪しています。


人徳が備わっている人物は、まず周囲からの
人気も高く、自然と味方も集まってきます。


もちろん、周囲から認められる才能も大切ですが、
それ以上に人格の向上をはかり人徳を身につける
ことが、より魅力的な人物へと成長できるとの事。



ここでひとつ昔の話を…。


小学生時代、僕が通っていた少年サッカー団は、
人数も多く、県下では名の知れた強豪チームで
ポジション争いも熾烈でした。


僕は卒業年度の六年生でレギュラーになれずに、
県大会の選手登録からも漏れた経験があります。

当時、僕が競いあったライバルは市のトレセンにも
毎年選ばれ、のちにプロにまでなったほど上手な子
でしたので、半ば僕自身も諦めがついていました。


ところが、僕と同じくベンチ外メンバーとなった
選手の中には、市の予選の途中まではレギュラー
だった子や、チームでは抜群のテクニックを持つ
子もいて、とても驚いたことを覚えています。


残念ながら、そのうちの何人かは監督と衝突し、
辞めてしまったり、練習に来なくなったりした
子もいて、子供ながらにチームの不穏な空気を
肌で感じたものでした。


今にして思えば、レギュラーになれなかった理由は
人それぞれで、僕のように単純に実力で劣る場合は
まだしも、チームの和を乱す行為や、利己的プレー
ばかりする選手は結果的に排除されていきました。


恵まれた才能だけでは、レギュラーどころかベンチ
にも入れないという厳しい掟が、当時のチームには
あったんだなぁーと、後々になって気づきました。

hidechichi.hatenablog.com

このように集団を形成すると、中核となる人物と、
才能は申し分ないのに外側に追われ、冷飯を食う
人物が必ず出てきます。


スポーツの世界だけでなく、仕事における組織や、
政治家の派閥内争いなどでも同じことが云えます。


僕も謙虚に人格を磨いて、少しずつでも「人徳」
を身につける努力をしていきたいと思っています。


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