タレントの志村けん(70)さんが今週24日、
人工肺装置エクモ(ECMO)のある病院へ
転院したというニュースが報道されました。
知人の医者曰く、これが事実であれば非常に
危険な状態で、段階としては最重篤の患者に
対して行う治療との事。
ステージ1. 酸素投与(呼吸の補助)
ステージ2. 陽圧治療(ガス投与による膨張)
ステージ3. 人工呼吸器による治療
ステージ4. 人工肺装置エクモによる治療
医療崩壊を起こしている国では、おそらく
病床不足から端を発し、人口呼吸器の不足
だけでなく、その前段階のステージですら
治療が追いつかない状態にあるようです。
志村さんの場合、幸いなことに現在の日本の
治療方針が、症状に応じて優先順位をつける
トリアージ法が採用されている事。
そして、感染爆発の一歩手前だった事により、
数に限りがある人工肺装置エクモによる治療
が、現時点では可能だった事が挙げられます。
これが医療崩壊を起こすと、高ステージ治療
がエクモの不足により停止し、下位ステージ
にあたる人工呼吸器患者が増大、結果として
人工呼吸器の不足に繋がると考えられます。
志村けんさんを含む70歳以上の高齢者の場合、
段階的なステージを踏まず一気に重症化する
ケースが多く、その要因となるのが治癒力の
低下、いわゆる余力(回復しようとする力)
が成人に比べて少ない事が挙げられています。
すでに感染爆発が起こっていると仮定した時、
僕たちができる事は、感染予防に努める事に
加え、もし感染してしまった時、可能な限り
低ステージで回復できる余力を蓄えていく事
だと思います。
しっかり睡眠を取り、不要不急の外出を避け、
栄養価の高い食事で免疫力を高める事こそが、
医療崩壊を防ぐ重要な一歩となります。
hidechichi