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父親の視点から考えてみよう

【子供の教育】どれだけ親の「恥」や「失敗談」をエピソードと共に伝えていけるか。

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僕が育った家庭環境は、ごく一般的で当時の
世間の常識をそのまま踏襲した教育を受けて、
平々凡々に成長し、巣立って行きました。


勿論、両親には今でも感謝をしていますし、
孫の成長を見せることで多少なりの親孝行
が出来ている自負はあります。


ただ最近、高齢になった両親にも容赦なく
情報化社会の荒波は押し寄せて来ました。


当時の常識が現代では非常識になったり、
両親の固定概念がそっくりそのまま弊害
となり、最新の情報を鼻から否定したり、
スムーズな会話が難しくなってきました。


例を挙げると以下のような感じです。

SNSの利用を断固拒否する
外国の作ったものなど使う気はない。
これを駆使すればいつでも孫と会話が
楽しめるのに、威勢よく拒否した手前、
プライドが邪魔をして使用できない。


大企業神話が抜けない
大企業に就職する(している)ことが、
生涯の安定に繋がるとまだ信じている。
それを目標に置き、孫に学習を勧める。


悪事は悪事のまま
自分のたちの料簡の中で悪事と設定し、
それがいつまで経っても変わらない。
世の中は猛スピードで変化し、多様化
していても、そこからは目を背ける。


では、どうして僕たちの親世代は
固定概念から抜け出せないのか?


それはやはり、根幹にある「恥を忍ぶ」
文化が脈々と受け継がれ、人に頼らない、
子供に迷惑をかけない、という日本人の
美徳慣習が要因だと思います。


勿論、これは素晴らしい文化です。
日本人の誇るべき気質でしょう。


しかし残念ながら、現代社会においては、
この部分に固執していると、あっという間
にガラパゴスのように取り残され、結果的
に情報弱者の烙印を押されてしまいます。


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思い返してみれば、僕の両親(特に父親)
からは、ただの一度も「恥」や「失敗談」
を語られたことはありません。


懸命に働いて、子供を大学まで進学させて、
平々凡々の量産型学生とはいえ無事に就職、
家庭を築いてくれ、孫にも会わせてくれた…


父親にはそんな自負があるでしょうし、
そんな父親を陰で支えた母親も、概ね
現状に満足しているようです。


しかし。


これからはそんな常識は通用しません。
高度なデータ分析の下、AIが瞬時に判断して
人間の仕事をどんどん奪っていく時代です。


僕たち現役ワーカーは、今後やってくる未来
を常に予測して、失敗を恐れずに最新の情報
に触れる機会を増やし、時には恥の上塗りを
繰り返して自学自習しなくてはなりません。


そして、そこで味わった「恥」な経験や、
強烈な「失敗談」を、包み隠さず子供に
伝えていかなければなりません。

それも具体的なエピソードを添えて…


それが最終的には、未来ある子供たちに
とって最大のリスクヘッジになります。


ちっぽけなプライドは捨てて、巷で流行
しているものに興味を持ち、分からない
ことは子供にだって聞いてみる…


もう一度、親父を説得してみますね。


hidechichi

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