ジョブ型雇用へ移行が進んだ場合の
課題については先日、投稿しました。
※ メンバーシップ型との比較はこちら。
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マクロの観点から見れば今後、ジョブ型への移行
が望ましいのは明白です。しかし、僕を含む多数
のサラリーマンは、メンバーシップの恩恵を受け、
タスクの境界線が曖昧なチーム戦術で成果を挙げ、
そして曖昧に評価され、昇進昇格をしてきました。
人と人が密接に関わるメンバーシップ型にとって、
個々の相性、屈折した上下関係、露骨な依怙贔屓
などなど、それらすべてが評価対象だった訳です。
こうして文章に書き起こしてみると、背筋が
凍るぐらい「生産性の低さ」が際立ちますね。
しかし、ひとつメンバーシップ型
だからこその、利点もあります。
それは、踊る大捜査線でいう所の「和久さん」的
ポジションの人からマンツーで指導を頂く機会が
あるという事。特に製造業や卸商社などモノ売り
を事業の柱とする企業にとって、このポジション
の人からの薫陶を受ける機会は大変貴重です。
僕自身がそうだったように、血気盛んな若手時代、
どんどん自己肯定感は高まり、伸びたピノキオの
鼻は止まることを知りませんでした。
ところが。
実るほど、頭(こうべ)を垂れる稲穂かな。の
諺がある通り、自信にかまけて謙虚さを失うと、
必ず手痛い失敗をこうむります。
それが経営を揺るがすような損失だったり、
事業撤退の引き金となるような致命的ミス
になるかもしれない・・・
こんな時、手を差し伸べてくれるのが
現場を知り尽くした和久さん社員です。
幾多の困難を乗り越えてきた和久さん社員
たちは、若手とは肝の据わり方が違います。
謝罪の順序、方法、改善策、そのすべてが
絶妙なタイミングで、尚且つ関係者の顔を
上手に立てる術を知っています。
果たしてアフターコロナの世界において、
ジョブ型雇用に大きく舵が切られた場合、
和久さん社員たちはどこに向かうのか。
最後の花道が茨の道とならぬよう、
処遇も含めて考えなければなりません。
今から真剣に考えていきます。
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