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父親の視点から考えてみよう

【アフターコロナの世界】滅私奉公と社畜の違いは!?日本式ジョブ型雇用の確立は実現するのか。

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前回からの続きとなります。


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情報化社会において、いわゆるブラック企業と
囁かれる組織体、業界、体質などは、徹底的に
社会から糾弾される世の中になりました。


そして働き方改革の旗印の下、明確なタスクを
与えないまま「残業禁止」が叫ばれ、その結果、
曖昧な領域の業務を任される社員が割を食う…
そんな問題があちらこちらで噴出しています。


組織で長時間労働を強いられたり、休日出勤を
頻繁に繰り返す人を指して、「滅私奉公」とか
「社畜」と揶揄するケースがありますが、実は
このふたつの言葉には徹底的な違いがあります。

滅私奉公
己を殺して、全体のために働くこと。
ただし、それは自分自身の意志で行う。


社畜
己を殺され、組織に働かされること。
そこに自分の意志は存在しない。


現代では「滅私奉公」と聞くと、まるで悪い事
のように捉われがちですが、武士道の精神から
脈々と流れる日本人特有の気質でもあります。


その昔は、お殿様に仕える家臣たちであったり、
庄屋で働く丁稚であったり、自分の主に忠誠を
誓い、身を粉にして働くことで立身出世が叶う
世の中でした。


現代社会においては、その価値観は多分に薄れ、
むしろ「身を粉にして働く姿はカッコ悪い」と
いう風潮さえあります。


さらには、「滅私奉公」と「社畜」が曖昧となり、
その姿を見ている外野が勝手に「ブラック企業だ」
と認定する事態となっていますよね。


ここで質問です。


あなたはこれまで、自ら滅私奉公したくなるほど、
会社や組織、上司に出会ったことはありますか?

そして実際に滅私奉公してみて、どのような成果
が生まれ、あなたはどのように成長できましたか?


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僕自身はあります。


特に入社三年目ぐらいまでは、それこそ若手の
誰よりも早朝に出勤して販売スキルを学んだり、
休日返上でマーケティングをしたり、とにかく
一日も早く一人前になりたかったものです。

どうしてそう思えたのか?

それは、自分よりも仕事が出来る上司だったり、
将来性のある新規事業に対して、当時の感情では
とにかく「滅私奉公」したくなったのです。


よく実家の母親からは「働きすぎじゃない?」
と云われたものですが、僕自身は働いてるわけ
ではなくて、勝手に学んでいる感覚でした。
もちろん自分の意志で。


アフターコロナ世界において、日本古来の雇用
体系であるメンバーシップ型は徐々に淘汰され、
欧米式のジョブ型雇用へと変化していくことは
間違いないと思います。


ですが、その欧米式ジョブ型にプラスアルファ
として評価に組み込まれるのが「滅私奉公」で
あり、日本式ジョブ型として確立されるのでは
ないでしょうか。


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