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父親の視点から考えてみよう

【学校教育への提言】もっと日本古来の文化、芸術、匠の技を学べる体験型学習を増やしてほしい。

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少子高齢化の波は加速の一途を辿り、そう遠く
ない将来、日本の人口は現在の半数に落ち込む
という統計予測がされています。


更には現役ワーカーの減少により、国家自体の
税収不足や、ジョブ型雇用の標準化による格差
の拡大など、喫緊で対策が必要な課題が山積み
になっているのが現実ですよね。


いわゆるホワイトカラーと呼ばれる背広組は、
現代の半分以下となり、より個人のスキルの
有無が将来を左右する時代へと突入します。


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一方、9年間もの長きに渡る義務教育を終え、
大学や専門学校を経て社会デビューを果たす
若者の大多数は、さしたる危機感も無いまま
一般企業へ就職し、今後ますます二極化する
所得格差に苦しむことを自ら選択します。


どうしてなのか。


それは僕自身がそうだったように、就職という
人生のターニングポイントを迎えた時、残念な
ことに「選択肢が限りなく少ない」量産型学生
ばかり、学校教育が生み出しているからです。


僕も氷河期世代のひとりですが、我々がようやく
就職先を手にした時代は、平々凡々な量産型学生
であっても、メンバーシップ型雇用の恩恵を受け、
企業が教育を施してくれる環境がありました。


ところが今後、欧米主流のジョブ型雇用の拡充で、
量産型学生の採用は見送られ、よりスキルの高い
スペシャリストの卵と認められた学生のみ、希望
する就職先に採用される時代が来るでしょう。

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では、教育制度によって大量に生み出され続ける
量産型学生たちは、どこに向かえばよいのか…


ひとつの選択肢として、義務教育の初期段階から
均等に日本古来の文化、芸術、匠の技を学ぶ機会
を与え、いざ就職の際に立派な選択肢となるよう
国家を挙げて教育するべきではないでしょうか。


日本古来から伝承されてきた有形無形の文化財は、
それを守り伝える人間の「意志」があって初めて
成立するものです。


日本の誇るべき文化財の防人たちにも例外なく
少子高齢化の波は襲っています。


跡取り不在により廃業を決めてしまう職人や
国産農家をこれ以上増やさず、きちんと後世
に伝承していくには「教育」しかありません。


幼少期からの教育に、伝統産業の体験型学習
を組み込むことで、将来ここから育つ子供が
ひとつでも多く選択肢を持てるよう取り組む
必要があると思います。


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