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父親の視点から考えてみよう

【アドラー心理学に学ぶ】幼稚園バス送迎問題を「嫌われる勇気」の引用によって解決した話。

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娘が幼稚園デビューを飾って早20日。


泣き喚くことも、寂しがることもなく?
粛々とバスに乗り込んでいく娘と対照的に、
妻はどんどん憂鬱になっているようでした。


彼女曰く、目下最大の悩みは、幼稚園バスの送迎
の際に繰り広げられる、ママさん達のシェア争い
らしく、何やらバスに乗り込む際も暗黙のルール
があるとか、お迎えの後はそのまま公園の遊具で
ひとしきり遊ぶにも序列があるとか・・・


男の思考だと「なんだ、そんなことか」ですが、
女性、とくにママには深刻なストレスのようです。

昔、妻はこんなことも悩んでました。
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現在、娘を幼稚園バスに乗せるため、毎朝夕、
近所の公園(家から徒歩5分)まで妻は送迎
していますが、そのバス停には総勢12組の
親子が利用しているとのこと。


勿論、年長、年中、年少と3学年いるわけですが
年長の親御さんは当然ながらバス停通いも3年目。
それはそれは立派なボスのような貫禄だそうです。
妻の主観がかなり入っています。


そして、なぜか年長さんから先にバスに乗り込む
暗黙のルールがあるようで、年少でペーペーの娘
が我先に乗り込もうとすると、妙な空気になって
しまうらしく、後方で抑え込んでいるとのこと。


さらには、年長&年中チームのママさん達による
グループが既にあるらしく、バス停初心者である
年少チームの妻たちは疎外感が否めないとのこと。
これも妻の主観が入っています。


と、いうように・・・


送迎のためにバス停で待つ時間はわずか5分。

僕としては「たった5分」の出来事であっても、
妻にとっては「されど5分」らしく、その憂鬱が
積もってバス停恐怖症になってしまいました。


ここで「たった5分なんだから我慢すれば?」と
男脳的発言をしてしまうと、解決に至りません。
それどころか怒りの矛先は確実に夫に来ます。


そこで、この妻の悩みにきちんと向き合うため、
アドラーより「課題の分離」を引用してみました。



嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]



妻の悩みに対するアンサーは以下の通りです。

鉄の掟なんて存在しない
暗黙の了解や鉄の掟なんて存在しない。
むしろ年長・年中のお兄さんお姉さんなら、
率先して年少の子たちに譲るべきである。
それで妙な空気になっていると感じるのは、
妻自身がどこかに承認欲求があるから。
それで嫌われたっていいんじゃない?



疎外感を感じる
そのグループに入れてもらいたいのか?
そのグループに入れてもらえば満足か?
冷静に考えた時、それを目的に自分から
話しかけたりしたのか?(してない)
それなら、疎外するかしないかは相手が
決めること。つまり他人の課題なので、
クヨクヨ考えても仕方がない。



自分の課題にのみ向き合う
今日の幼稚園はどうだったかな?
お弁当は残さず食べてくれたかな?
自分の子供の事だけを考えていれば
待っている5分間などあっという間。
他人のママがどう思っているだとか、
グループの人たちが何を考えている、
という自分では解決できない課題に
囚われている時間がもったいない。

やはりポイントになるのは「課題の分離」です。


アドラー曰く、人は承認欲求が高じると、他人の
心情ばかり読もうとし、やがては「他人の課題」
をどうにか解決しようと躍起になるそうです。


たしかに。


バス停で適用されている暗黙のルールにしても、
傍から見れば理不尽で滑稽なのに、なんとなく
それを破ったら変人扱いされてしまうかも…
グループのママさん達に嫌われたらどうしよう!


まさにすべて「他人の課題」ですよね。


暗黙のルールを守れない小童が!
グループに挨拶してこないなんて!


そう思われてるかもしれませんが、
そう思ってないかもしれません。


つまり、どう思っているかなんて
他人の心情は分からないわけで、
そこを悩んでも解決しません。


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アドラーは、とにかく自分に課せられた課題の
解決のみに注力し、他人の課題は考えないこと
を推奨しています。


この「課題の分離」については、
妻も大いに納得してくれました。


そして、このアドラー心理に学んだことを
実践して、ママグループのことは考えない
ようにした所、グループ側から話しかけて
もらえるようになってきたようです。


ひとまず、解決してよかったです。


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